社会人になって2年目に、同僚で、危険物取扱者試験を受ける方がいらっしゃいました。
私は研究開発職のため、周りはみんな化学系学科卒業の方が多かったです。受ける方が急に受かるかどうか不安になったようで、「みんなで受けよう!」という話になり、私も受験することにしました。
化学系大学を卒業すると「甲種」の受験資格がありましたのでいきなり「甲種」受験することに。
受験資格については こちら(一般財団法人 消防試験研究センター)
試験は、急に決まったこともあり、また、仕事の忙しさもあり、ノー勉で受けました。
もちろん、1回目の受験は不合格でした。問題の意味がさっぱり分からないんです。
せっかく関わったので、もう一度チャレンジしようと思い、今度は本を買って挑もうと思いました。
基本的には、参考書と呼ばれるものと、過去問を買っておくといいです。
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2回目は、準備万端で無事合格しました!
はじめに声をかけてくれた同僚は、3回目で合格してました…
私の当時の職場では、それほど必要にされてはいませんでしたが、重宝される職場は多くあります。
甲種の資格が活かせる職場は、ガソリンスタンド、自動車整備工場、ビルメンテナンス、危険物の運送会社(タンクローリーの運転手)、化学石油化学工場、製薬会社、医薬品メーカー、化学製品メーカー、研究所、公共施設の設備管理、消防士などが挙げられます。大量の薬品を扱う工場において、甲種の資格は特に重宝されます。乙種では扱える危険物が限られるため、危険物ごとに人を雇わなければなりません。甲種の有資格者を1人採用すればすべての危険物に対応できるため、人件費の面で企業側にメリットがあります。よって、甲種の資格を取得すると、資格手当を支給する企業が多い傾向にあります。
しかし、ガソリンスタンドでは乙種4類で十分です。(一般的に乙4と言っています)
乙4で取り扱いが許されているのは、ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類などの引火性の液体になります。ガソリンスタンドでは当然ガソリンや軽油、灯油などを扱うため、この乙4の有資格者が必要になります。
危険物であるガソリンを扱うためには、乙4所持者の立ち会いが必要なのですが、給油を行うためには、シフトに入る人のうち、必ず一人は乙4を所持している必要があるのです。特に夜間勤務においては、少ない人数で業務を回す必要があり、セルフ型の24時間営業の店舗などにおいては、乙4を持っていると重宝され、待遇がよくなります。
ぜひ、気になる方は乙4を取って、待遇を上げていきましょう!
【危険物取扱者試験 乙種第4類 試験】
<受験資格> なし
<申し込み> 試験日程や会場、願書受付期間などは全国一律ではないため、「一般財団法人消防試験研究センター」のホームページで、それぞれ確認が必要です。願書の提出はWebもしくは書面で行えます。
<受験料> 4,600円
<試験科目> 3科目
危険物に関する法令
基礎的な物理学及び基礎的な化学
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
全35問 マークシート方式で、5つの選択肢の中から解答を1つ選ぶ方式
<試験時間> 2時間
<合格率> 30~40%
<合格点> 試験科目60%以上
<必要勉強時間> 50時間程度(1日2時間で 1か月程度)
<参考書>