こんにちは。「社労士事務所開業への道」ブログ管理人のみやびです。
社労士試験の学習を進める中で、「判例をどう勉強するか」に悩む方は多いのではないでしょうか。条文や制度理解に比べ、判例は後回しになりやすく、気づけば直前期になって焦る、という話もよく耳にします。
私自身、まずは先に紹介した「社労士 労基・安衛・一般常識・判例ズバッと解法」で、頻出判例を中心に整理していましたが、学習が進むにつれて「もう少し判例をたくさん見ておいた方がよさそうだ」と感じるようになりました。
先に紹介した「社労士 労基・安衛・一般常識・判例ズバッと解法」よりもっと判例をたくさん見ておきたいと探してみたところ、そんな中で手に取ったのが、
『社労士V 第2版 イラストでわかる労働判例100』です。
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本書は、伝統的に重要とされる判例から比較的新しい判例まで、労働分野の判例を100本収録したテキストです。2024年11月下旬に第2版が発売され、第1版から内容がアップデートされています。
特徴的なのは、すべての判例が見開き2ページで完結している構成です。争点と結論がコンパクトに整理されており、学習量の見通しが立てやすい点は、忙しい社会人受験生にとって大きなメリットだと感じました。
また、各判例には印象に残りやすいイラストが掲載されています。「判例は難しい」というイメージを持っている方でも、イラストと結びつけて記憶に定着させやすく、選択式対策との相性も良いテキストです。
もう一つ評価したい点は、判旨をあえて簡単な言葉に書き換えすぎていないところです。原文に近い表現が使われているため、選択式で問われやすいキーワード確認の観点からも、実践的な作りになっています。
一方で、私は購入していませんが、より多くの判例に触れたい方に評判がよいのが、
『最新重要判例200[労働法]第8版』です。
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こちらは、最新の重要判例を中心に200件が掲載されており、掲載数の多さが最大の特徴です。頻出判例を一通り押さえたあとに、知識の幅を広げたい方や、判例理論を体系的に理解したい方には向いているテキストだと思います。
判例集は、「どれか1冊を完璧に仕上げる」というよりも、自分の学習段階に応じて使い分けることが大切だと感じています。まずは頻出判例を中心に整理し、余力が出てきたら判例数の多いテキストで補強する、そんな進め方が無理のない判例対策につながるのではないでしょうか。
次回は、判例の勉強の大切さについて、もう少し深掘りしていきたいと思います。
